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甘夏

Citrus Amanatsu

[ 加唐島 : Kakarashima ]

地球にもやさしい島民の愛情から生まれた、柑橘。

佐賀県唐津市呼子の特産品である甘夏みかん。なつみかんに比べ糖度が高く、酸が抜けるのも早いため、早く出荷できるのが特徴。市場には4月から5月頃にかけて出回ります。飽きのこない風味とまろやかな甘さ、適度な酸味から、甘夏ゼリーやファブリックミストなど加工品としても親しまれています。

唐津市呼子に位置する「加部島(かべしま)」は、この甘夏の生産を昔から行っている島。玄界灘に浮かぶこの島は、700m強の呼子大橋により九州本土と繋がっています。
加部島中部停留所から10分程、山に向かい歩くと甘夏の木々が広がる場所へ。
この地域で10年以上甘夏を生産している山口初さんは、化学肥料の使用をやめ、有機質肥料で甘夏みかんの栽培を試みた一人。「甘夏かあちゃん」の愛称で、生産に励んでいます。

化学肥料を使わない代わりに、ごま油の油かすや鳥などの骨を材料にした有機質肥料を使用し、健康的な土壌にすることで、環境の変化に強い土作りに励みました。当初は有機、微生物、酵素等の多種多様の資材を使ってみるもうまくいかず、果樹の健康をそこなうことも……。
しかし「各方面から信頼できる人たちに出会うことができて、本物と確信できる土壌資材が入手できるようになり、今があります」と山口さんは語ります。
また、農法においてもチャレンジしている山口さん。

微生物の農業利用と環境保全の理論と酵素の活用、さらに自然科学農法を組合せ、自然エネルギー「太陽、空気、水」天の恵みを最大に活用した発酵有機栽培を実践しています。

「甘夏かあちゃん」の畑の土は、ミミズ・土中微生物の働きでふかふか。土が生きているんです。共存共栄であってこそ、地球環境は守られるもの。快適な自然環境をつくり、土や樹木にストレスを与えないことが美味しい甘夏の秘訣です。そんな愛情と長年の努力が実を結んだ甘夏。ゼリーにする際に捨てていた皮を新たな製品になるのならと快くいただいています。この有機な副産物を大切に生かすために。

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原料名:

甘夏

INCI名:取得中
原料提供:加部島
化粧品表示名称:
製造方法: